都 江 堰(とこうえん)

成都の北西59kmの地にある治水灌漑施設。2000年に世界遺産に登録された
紀元前3世紀に岷江の氾濫を防ぐために蜀の郡守李冰とその息子李二郎によって造られた
これによって成都平原は「天府」呼ばれる豊かな土地となった
都江堰は魚嘴・飛沙堰・宝瓶口の三つの部分からなる
岷江の流れはまず、竹製の籠に石を詰めたものを積み重ねて造った中洲によって外江と内江に分けられる
外江はそのまま下流に流れていくが、内江は灌漑用水として宝瓶口から成都平原に流れていく
この中洲の最上流部を魚嘴といい、最下流部を飛沙堰という。飛沙堰は洪水対策のもので
内江を流れる水が多くなりすぎると、飛江堰を経て外江に流れ出すように造られている

魚  嘴

展望台から全景を望む


展望台

二王廟
この優れた大土木工事を行った李父子を祀る廟
南北朝の斎は二人の多大な功績に対して王の位を贈り、李親子は「二王」となった

安瀾橋
魚嘴にある内江と外江をまたいで両岸に結んでいる吊り橋.。長さ500m

魚 嘴
川の中にある人工の小島で、これにより岷江は内江と外江に分けられる