モン・サン・ミッシェル
海に浮かぶ聖なる修道院
モーパッサンが「花崗岩の宝石」と讃えたフランスで一番美しい修道院
自然を利用して作り上げた建物は驚異である、その奇景は素晴しい
金色に輝く聖ミカエルが見守る修道院は中世の巡礼全盛期を語る世界遺産です


春蘭書

成り立ちと歴史
「かの岩山に我が名を讃える聖堂を建てよ」
708年、ノルマンディー地方の司教オペールは大天使ミカエルのお告げを夢で3度聞き、この地に小聖堂を建てた
966年、ノルマンディー公リチャード1世の命で修道院が建てられ、ベネディクト派の聖地として巡礼の地となる
修道院は円錐形の岩山の立地条件を克服して改築を繰り返し上方へ伸び、ミステリアスな建築美を形成してる
海と城壁に囲まれた天然の要塞は13世紀から本格的に城塞化され、14世紀の英仏の百年戦争に城塞として利用
18世紀のフランス革命後は監獄に転用「海のバスティーユ」と恐れられた


入口

王の門(反対から)

王の門・王が派遣した衛兵が詰めていた
侵入者を防ぐため堀に架かる跳ね橋がある

グランド・リュ
修道院までの参道
巡礼の最盛期は旗を立て,聖歌を歌いながら上がった

塔の上から見る遠浅の海・
最近は道路工事の為海水が近くまで来ない

食堂両側の59の小窓から穏やかな光が満ちる
僧達は聖人伝を聞きながら沈黙で食事を取る

回廊・修道院の最上部に在る、僧達の瞑想の空間
運動不足解消の為にも使われた

貴賓室・食堂の下大切な来客の為
天井のアーチが美しいゴシック建築


大車輪・10〜16世紀の増改築に使用
車輪の中に人が入る貨物昇降機

この垂直の崖を舟形の橇で昇降した